2017年の広島東洋カープの自由契約選手

12月2日付でNPBから発表されました.カープからは9名.
ここから再契約になる可能性も僅かながらあり.
自由契約選手 | 2017年度公示 | NPB.jp 日本野球機構

(1) 江草
広島出身という縁もあり,嶋とのトレードで移籍した投手.
当時連続Bクラス中だったカープへの移籍を
あれほど喜んでくれた選手は,この人くらいじゃなかろうか.
さすがに阪神時代の全盛期レベルの投球は見られなかったが,
リリーフとして細く長くチームを支えてくれた.

(2) 小野
青木高とのトレードで入団.
正直,貴重な左腕を出してまで欲しい投手とは思えなかった.
ファームで有望な人材が枯渇したときに昇格してくるイメージ.

(3) 今井
一皮むけそうで,むけない,そんなもどかしい投手.
2012年の完封をピークに,数年かけてフェードアウトしてしまった.
もう少し上手に育てられたんじゃないかとも思う.

(4) ヘーゲンズ
唯一の武器であるカットボールをひたすら投げまくる,
そんな良くも悪くも潔い投手.
2016年は,先発にリリーフにと獅子奮迅の活躍を見せ,
優勝に大きく貢献してくれた.
2017年は完全に攻略されてしまい,一気に出番減少.

(5) ブレイシア
たま~に,すごいボールを投げるのだが,
トータルでは信用するには難しい投手.
敗戦処理としては申し分ないが,
外国人枠を消費してまで使いたい投手ではなかった.

(6) 多田
諸般の事情でファームが捕手で溢れかえっており,
今後も出番を与えられそうになく,高卒3年目でスピード解雇.

(7) 中村亘
長い育成枠を経て支配下登録にこぎつけた選手.
こちらも多田と同様の経緯で解雇.申し訳ない形となった.

(8) ペーニャ
ルナの後釜として加入した両打ちのサード
蓋を開けてみたら実質右打ちのみのなんちゃってスイッチだった.
安部の活躍と,外国人枠の都合により,フェードアウト.

(9) 梵
「広島出身」「新人王」「ショート」と,
間違いなくヒーローになれるはずの存在だったのだが,
自打球で膝を痛めてしまい,パフォーマンスが劇的に低下.
最近では2軍でもたまにしか見かけない存在となっていた.
本人が現役に拘ったこともあり,残念ながら退団.


契約保留選手には載っているけどジャクソンも微妙なライン.

ロロナ・トトリ・メルルのアトリエ 感想

トトリのアトリエ Plus ~アーランドの錬金術士2~ (通常版)

トトリのアトリエ Plus ~アーランドの錬金術士2~ (通常版)

メルルのアトリエ Plus ~アーランドの錬金術士3~ - PS Vita

メルルのアトリエ Plus ~アーランドの錬金術士3~ - PS Vita

何を以ってクリアとするか難しいシリーズだけど,
とりあえず全作,追加ボス討伐まで進めたので,感想.

錬金術士の主人公を操って,色々なものを調合しながら,
作品ごとに定められた目的の期間内達成を目指す,というのが
シリーズ全体を通じての骨子.
今回紹介する3作品は時系列として繋がっていて,
トトリはロロナの,メルルはトトリの弟子,という関係になる.

メインシナリオをクリアするだけなら簡単だけど,
やりこみ要素に手を染めると,途端に難易度が跳ね上がる.
綿密に計算した調合ルートで作り上げた装備とアイテムを揃えて
ようやく五分五分の戦いに持ち込めるレベル.

最後の方は,手持ちの素材と睨めっこしながら,
自分なりの調合ルートを見つけるのに一番時間を要していたと思う.
それでも,狙いどおりの調合に成功したときはとても嬉しいし,
それがこのゲームの醍醐味だと思う.
wikiなどを調べれば,オススメ調合レシピが色々と載っているけれど,
割と狂気じみたものも多いので,あくまで参考程度に.

問題点を挙げると,全般的にバグが多い.
致命的なバグについてはパッチでほぼ解消されているようだが,
ロロナはそれでも定期的にフリーズするので,こまめなセーブが必須.

前述のとおり繋がりがあるので,
基本的には順番にプレーすべきなんだろうけど,
どれか1つお試しで遊ぶなら,トトリがオススメ.
難易度やシナリオのバランスが一番良いと思う.

一応,アトリエシリーズはDSで1作品プレーしたことがあったが,
それとは難易度も方向性もかなり違う感じ.
DSのシリーズは全般,黒歴史扱いにされているようなので,
これが事実上,シリーズ初プレーと言えるかもしれない.


ダラダラとやってたら全部終わるまで1年かかってしまった.

ナミヤ雑貨店の奇蹟 感想

今年の9月に映画化された東野圭吾の小説の感想.
映画の方は今のところ見ていないです.

空き巣犯3名が逃走の末に,とある廃屋に逃げ込んだ.
そこは「ナミヤ雑貨店」という,悩み相談の手紙を出すと
店主が返事をしてくれることで有名だった店の跡地であった.
そうとは知らず廃屋内で身を潜めていると,
郵便口に匿名で悩み相談の手紙が投函されていることに気がつく.
3名は不思議に思いつつも,面白半分で店主に代わり返事を綴り始める.

全部で5章構成.
各エピソードに一応繋がりはあるのだが,とても些細なものなので,
基本はオムニバスだと思って読んだ方が良い.

とはいえ,これは長編小説である以上,
当然読者は話の「オチ」に期待するわけで,
読んだ人のほとんどが「あれ?これで終わりなの?」という
肩透かしな読後感を得たんじゃないかなぁと思う.

個人的に思ったこととして,これは週刊マンガ向けの設定だと思う.
それなら,空き巣3名の人物描写も含めて,
色々と広げ甲斐のある作品になったんじゃないかなぁと.

偉そうなことを言ってしまえば,
小説のネタとしてはプロットの時点でボツにすべきものを,
見切り発車で無理やり書ききった作品,だと思う.
それを成し遂げた作者は凄いと無理やり評価できないこともないが,
まあ,素直に他の東野圭吾作品を読んだ方が良いですね.


これ,相当構成をイジらないと映画として成立しないんじゃなかろうか.

甘々と稲妻 1-7巻 感想

最近,細々と読んでいたんだけど,
7巻で一旦エピソードとして一区切りしたので,感想.

半年前に妻に先立たれた,高校数学教師の犬塚公平.
とあるキッカケで知り合った料理屋の娘の飯田小鳥に頼まれ,
定期的に「ごはん会」を開催することになる.
一人娘のつむぎに美味しいご飯を食べさせるため,
犬塚はこれまでほとんど経験の無かった料理を始めるようになる.

ほとんどのエピソードが一話完結で,
その中でテーマになった料理(多くはつむぎのリクエスト)を,
犬塚と小鳥がお互いの弱点をカバーし合いながら頑張って作る,
というのが基本的な流れ.
「ごはん会」の主目的が,つむぎの食育にあるので,
凝ったメニューは少なく,あくまで家庭料理のレシピが中心.

ごはん会を通じて知り合ったメンバーが少しずつ成長していき,
7巻ではついにつむぎが卒園し,小学校に入学する.
そういった日常パートの変遷も読んでいて楽しい.

ここ5~6年で飯系の漫画が大量に出版されているけれど,
この作品が一番,地に足がついていると思う.
まずは3巻まで読んでみて,相性を確認してもらえば良いと思う.
個人的にはとてもオススメの漫画.


まあ,載ってるレシピを試したことは1度もないんですけどね.

2017年の広島東洋カープの総括

88勝51敗4分で連覇を達成!
日本シリーズには某欠陥制度のせいで出られなかったけど,
ひとまず選手の皆さんはお疲れさまでした.
(何が欠陥かは各所で散々指摘されているのでそっち見てください)

シーズン前の展望は以下.
2017年の広島東洋カープの展望 - NK5のノート
順位は大きく外したけれど,
傾向予想という意味では,概ね当たってるんじゃないかな.
ラミレスは日本シリーズで覚醒した感があるので,来年も要注意.


とにかく今年は薮田に尽きる.
春先の無茶なリリーフ起用に応えてくれただけでも十分だけど,
まさか先発に再転向して,これだけの成績を残すとは予想しなかった.
真価が問われるのは来年だが,ひとまずゆっくり休んで欲しい.


野手でいうと,田中・安部・バティスタの成長が光った.
特に田中.終盤戦の嫌らしい打撃はまさに理想的な1番打者だった.
安部とバティスタの評価は来年まで保留かな.
特にバティスタは間違いなく研究されるので,
守備面も含めて秋季キャンプの過ごし方が重要になると思う.

最後に無念の故障離脱をしたとはいえ,鈴木は4番の重責に良く耐えてくれた.
覚醒翌年にこれだけの成績を残したとなれば,
いよいよ一流打者の仲間入りをしたと言って良いと思う.
丸と共に,打線の主軸を担い続けて欲しい.


野手とは対照的に,投手については反省の多いシーズンだった.
主に先発.全般的に昨年以下の成績で,
特に大瀬良と岡田の酷さが目立った.
そもそも,この2名がほぼローテーションを守り続けられたという事実が
このチームの先発の層の薄さの象徴と言える.
その弱点は,CSの苦しい投手起用からの自滅に繋がってしまった.

リリーフについてはジャクソンとヘーゲンズが誤算だった.
セットアッパーとロングリリーフという2枚の切り札を失い,
今村も,野村政権から続いている酷使で,いよいよ限界の模様.
相当苦しいベンチワークを強いられた1年だったと思う.


首脳陣については……もう多くを求めるのは止めました.
このチームは,ベンチに采配をさせた時点で負けという理解で良い.
タクローと河田の両コーチの離脱で,
このあたりの弱さはさらに深刻になりそうな予感.


来年の課題は,ボロボロの投手陣の立て直し.
とはいえ,チーム特性上FA補強が見込めず,
ドラフトも何故かドラ1に捕手を取りに行く結果となると,
期待するのは外国人投手の補強ということになる.
先発2名+リリーフ1名,という構成が基本になるかと.

野手に目を向けると,ファーストかな.
具体的には,新井とエルドレッドの後釜.
一応,バティスタが挑戦しているらしいけど,
まあお察しの守備力なので,そこには期待しない方が良いと思う.
優勝した由宇カープから,そのあたりの枠を狙える選手が
出てきてくれることに期待したい.

あと,これはすぐに答えを出す必要はないけど,菊池の扱い.
元々ケースバッティングを嫌がるタイプであることは知っているが,
今年は特にそのあたりの我慢が出来なくなっていた.
この打撃が続くなら,2番打者の地位は剥奪で良いと思う.


こんなところかな.
では,また来年.

WPA2の脆弱性について

今週月曜に,「WPA2の脆弱性」が話題になったので,
最低限語れるよう,キーワードを一通り学習することにした.
今回はいつも以上に嘘を言っている可能性があります.

まずは大元となっているサイトとしてはこちら.
KRACK Attacks: Breaking WPA2

テーマとなっているWPA2とは無線通信におけるプロトコル(仕様).
そこに問題を見つけましたよ,というのが,今回の発見の主旨となる.

通常の通信では,そこから更にHTTPSによるプロテクトをかけていて,
「だから言うほど脅威じゃないんだよ」という意見もあるが,
発見者は「HTTPS通信も突破された前科はあるので,油断しちゃダメ」
とは言っている.まあ,これはあくまで「warn(警告)」ではある.

Although websites or apps may use HTTPS as an additional layer of protection, we warn that this extra protection can (still) be bypassed in a worrying number of situations. For example, HTTPS was previously bypassed in non-browser software, in Apple's iOS and OS X, in Android apps, in Android apps again, in banking apps, and even in VPN apps.

今回の攻撃のメインターゲットとなったのは
WPA2プロトコル上の「4-way handshake」と呼ばれるやり取り.
3-wayは良く聞くけど,これは初耳だった.
IEEE 802.11i-2004 - Wikipedia
……うん,さっぱりわからん.
とりあえず,通信用の一時共通鍵(Pairwise Transient Key:PTK)を
アクセスポイントとクライアントの双方で生成するためのやり取り,
という理解で良いんじゃないかな.

なるほど!このPTKを解読しちゃう攻撃なんだな!
……と思ったら,そういうわけでもないみたい.

Note that our attacks do not recover the password of the Wi-Fi network. They also do not recover (any parts of) the fresh encryption key that is negotiated during the 4-way handshake.

今回の攻撃の最終目的は,あくまで
パケットの一意番号であるナンス(nonce)をリセットさせること,だそうだ.
そうすると,クラッカーに攻撃の絶好のチャンスを与えてしまう,らしい.
理由は良くわからなかった.

By forcing nonce reuse in this manner, the encryption protocol can be attacked, e.g., packets can be replayed, decrypted, and/or forged.

このナンスは,鍵をインストールした時点で初期化されるので,
無理やり再インストールさせることで,上記目的を達成できるとのこと.
以下あたりが詳細になるかな.ここだけ訳も書いておく.

It will install this key after receiving message 3 of the 4-way handshake. Once the key is installed, it will be used to encrypt normal data frames using an encryption protocol. However, because messages may be lost or dropped, the Access Point (AP) will retransmit message 3 if it did not receive an appropriate response as acknowledgment. As a result, the client may receive message 3 multiple times. Each time it receives this message, it will reinstall the same encryption key, and thereby reset the incremental transmit packet number (nonce)
クライアントは4-way handshakeの3つめのメッセージを受領した時点で鍵をインストールする.この鍵を用いて暗号化を行うことになる.しかし,アクセスポイントはクライアントから適切なACKメッセージを受領できなかった場合,メッセージロストの可能性を踏まえて4-way handshakeの3つ目のメッセージを再送する.結果として,クライアントはこの3つ目のメッセージを複数回受領することとなる.その都度,クライアントは同一の鍵を再インストールすることになるため,ナンスをリセットする

なお,LinuxAndroidで使われているwpa_supplicantは,
この攻撃に際してオール0の鍵を再インストールするらしいので,
更に致命的に危険,とのこと.

Our attack is especially catastrophic against version 2.4 and above of wpa_supplicant, a Wi-Fi client commonly used on Linux. Here, the client will install an all-zero encryption key instead of reinstalling the real key.

対策として,この再インストールを防ぐためのパッチ適用が必要.
そのあたりはIPAがメッセージ出しているので,そちらを参照した方が良いかな.
WPA2 における複数の脆弱性について:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構


こういう脆弱性見つけたときってめっちゃ興奮するんだろうなぁ.

「エコシステム」とは何か

最近セミナーや勉強会でやたらと
「エコシステム」
なる言葉が使われていて,
一体どういう意味なのかなぁと思い,軽く調べてみた.

まずはインターネット上でどう定義されているか.
Wikipediaだとこんな感じ.
エコシステム (バズワード) - Wikipedia

新規な産業体系を構成しつつある発展途上の分野での企業間の連携関係全体を表すのに用いられる用語である。

他にはこんなサイトもあった.
エコシステム(えこしすてむ)とは - コトバンク

業界の枠や国境を超えて広く共存共栄していく仕組み

「連携」「協力」といったワードが両サイトの定義の共通項.
じゃあそう言えよと文句をつけたくもなるが,
まあバズワードってそんなものだと思う.

じゃあ,何故そんな言葉が流行っているのか?
推測に過ぎないけれど,
今の世の中が,1つの企業のスタンドプレーだけでは
もはや生きていけない状態になっているからだと思う.

極端な言い方をすれば,
「俺もお前らのために頑張るから,お前らも俺のために頑張れ」
という合意が関係者間でなされている状態が,エコシステム.

じゃあ,セミナーやらなにやらで声高に叫ばれている
「ビジネスを成功させるためにエコシステムを作ろう!」
というテーマに対して,俺達はどう動かないといけないのか.

それは,
相手が「協力しやすく」かつ「協力したくなる」仕組みを作ること
だと思う.

「協力しやすい」というのは,
窓口を広く用意して,声が届きやすい仕組みにすること.
ITの世界だとOSS化が分かりやすい事例かな.
「協力したくなる」というのは,
雑に言えば協力することのメリットをどれだけ魅力的に提示できるか.
こっちはケースバイケースだし難しいのでここでは深く触れない.

繰り返しになるけど,1個人や1企業だけの殿様商売なんてのは
今の世の中では限界があるので,
(もちろんアップルとか任天堂とかの例外はあるけど)
こういうスタンスでビジネスを作っていきましょう,という考え方自体は
間違ってはいないと思う.
特にスタートアップとかではとても大事なんじゃないかな.


ずっと「お財布に優しい何か」を指すワードだと思っていました.