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アメリカン・スナイパー 感想


映画『アメリカン・スナイパー』予告編 - YouTube
アメリカ軍スナイパーのイラク戦争における苦闘をつづった映画.
主人公のクリス・カイルは実在の人物であり,本作は彼の自伝をベースとしている.

ストーリーは「凄腕のスナイパーがイラクで大活躍しました」という単調なもの.
この辺りは,自伝ベースであることの宿命というか,監督も頭を悩ませた点だと思う.
ムスタファの原作と映画の出番の差が,一時期Twitterなどでネタになっていたけれど,
これもエピソードを盛り上げるための涙ぐましい努力なんじゃないかなーと.

戦闘シーンは丁寧に描かれていたと思うけど,派手さという点ではイマイチ.
派手なドンパチを期待している人は,ガッカリするので見ない方が良いかも.

この映画の見所は,主人公カイルのキャラクター.
戦地に派遣された仲間たちが続々と心身を病んでリタイアしていく中で,
「皆を助けるんだ」と,ライフルを手に幾度となく戦いに赴くカイルの姿勢は,
「勇敢」を通り過ぎて「狂気」の域に達しており,下手なホラーより怖かった.

そんなカイルもやはり人間なわけで,
戦地から帰国するたびに,明らかに情緒不安定な描写が増えていく.
彼は最後まで愛国心を貫くことができるのか?それとも,心を壊してしまうのか?
どちらに転ぶのかと,ハラハラしながら見ることができた.

なお,案の定というか,
本作に対し「アメリカの行為を正当化するのか!」的な批判が起きてるらしいが,
個人的にはそういう話題には特に興味ないので,ノーコメントで.