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おわハラの話

内定を出した学生に「就職活動終わらせろ」と強いることを,
最近では「おわハラ」と言うらしい.
今日はその,おわハラに関する話.

そもそも,おわハラなんてものは昔から存在していて,
俺も受けたことがあるんだけど,
何故,最近になって注目を浴びているか?
理由は,おそらく,就職活動時期の後ろ倒しの影響だと思う.

学業優先という名目で,近年は選考開始を遅らせる傾向にあるらしいけど,
一方で,「そんなの知ったこっちゃない」と
早期に選考を開始する企業は根強く存在する.
すると,そのような企業からもらった内定をキープする期間が,
必然的に長くなる,というわけ.
それに比例するように,おわハラも激しさを増している,という感じかと.

この件に関して,「学生が悪いか?企業が悪いか?」という
二択で考えるのであれば,まあ「企業が悪い」で異論はないと思う.
内定承諾の誓約書を書いていようと,教授の推薦状付きの内定だろうと,
そんなものには基本的に何の法的拘束力もないはずだし.
学生は遠慮なく就職活動を続けて,第一志望に就職すれば良い.
それを妨害する行為は,職業選択の自由に反するんじゃないかなと.

ただし,「企業が悪い」という点をもう少し深堀りする必要はあると思う.
つまり,「企業の誰が悪いのか?」である.

おわハラを行うのは,まあ普通に考えて人事の社員だろうけど,
(もしくは人事の手駒として動いている大学OBもありえるかな)
この社員が悪いのだろうか?
個人的には,違うと思う.
いや,もちろん実行者として「悪い」側には居るんだけど,
諸悪の根源ではないのでは,という意味で.

そもそも,社員がおわハラを行う理由は,
「内定辞退者が出ると,自分の評価に響くから」である.
(本当の意味で評価に響くのか,叱責で済むのかは,その会社次第)
おわハラを,嬉々としてやっている社員なんてほんの一握りのはずで,
ほとんどは,そのような上層部からの叱責を恐れて,
仕方なくやっている,というのが実態だと思う.

内定辞退が行われる理由は,端的に言えば
学生にとってその企業がキープどまりであったことを意味し,
キープどまりだった責任は,本来はそのような企業ブランドを作り上げた
上層部にあるはずである.
この点を鑑みると,前段で述べた叱責は,逆ギレも甚だしいと思う.
この状況が,まさに諸悪の根源に当たるんじゃないかな?

まとめると,内定辞退者が出たという事実を,
企業のお偉い方々が真摯に受け止めて
企業ブランドの改善に努めようと頑張らないと,
この問題は簡単には解決しないんじゃないかなぁ.
まあ,学生の皆さんは,そのような妨害に屈せず,強く生きてください.