電王戦 21手投了

「電王戦」という,人VSコンピュータの将棋イベントで,
コンピュータ側が21手で投了(ギブアップ)するという
珍事が発生したそうな.

事が起こったのは,阿久津八段とAWAKEの戦い.
その序盤,AWAKEが20手目に放った2八角が,
ほぼ必敗に陥るレベルの悪手だった,というのが,投了の理由.

もう少し詳しく見ると,
・将棋アルゴリズムは,「長期的に見ると損」という手の検知に弱い.
・今回,阿久津八段が実践した「2八角誘発」もその一種で,
 長期的に見ると,この角はほぼタダで取られる運命にあるとのこと.
・この戦法は初出ではなく,いわばAWAKEの仕様バグ.
・必ず誘発されるわけではなく,乱数に依存する.
ということらしい.

阿久津八段を支持する声は,こんな感じ.
・相手の弱点を突くのは勝負の基本
・阿久津八段は何のルール違反もしていない
・このような弱点がある時点で,コンピュータ側の負けも同義

一方,AWAKEを支持する声は,こんな感じかな.
・既知バグを突いて勝とうとする姿勢に失望した
・イベント的にも白けた
・そもそも「大会前のアルゴリズム改修禁止」というルールが不公平
・真っ向勝負を避けた時点で,人間側の負けも同義

どちらの言い分も,まあ理解できるけど,
個人的には阿久津八段側に理があると思う.
そもそも,この電王戦って,
「人間には出来ないこと」VS「コンピュータには出来ないこと」
という位置づけの対決だと思っているので,
今回は「コンピュータには出来ないこと」が大きくかつ致命的だった,
という結論で,大会の目的は達成されているんじゃないかな.
まあ,興業的にはアウトだろうけれど.


ちなみに俺は30手くらいで負けたことがあります.