ラショナル統一プロセス"RUP"ガイドブック 感想

ラショナル統一プロセス“RUP”ガイドブック―RUP実践者を成功に導く

ラショナル統一プロセス“RUP”ガイドブック―RUP実践者を成功に導く

  • 作者: パークロール,フィリップクルーシュテン,Per Kroll,Philippe Kruchten,杉本宣男,落合修,永田葉子
  • 出版社/メーカー: エスアイビーアクセス
  • 発売日: 2004/11
  • メディア: 単行本
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お仕事の都合上,理解する必要が生じたので購読.

Rational Unified Process,通称「RUP」というのは,
IBMが制定した反復型の開発プロセス
もしくはそれを実践するためのツール群のこと.
あくまで興味があったのは前者に関する知識なので,
後者については読み飛ばした.

雑に言ってしまえば,これはアジャイルの一種なので,
そちらと対比しつつ,ザックリと解説.

アジャイルといえば
「Working software over comprehensive documentation」
という宣言に代表されるように,とにかく実証主義な思想だけど,
RUPでも,動くことが保証された成果物を「ベースライン」と呼び,
その積み重ねによるリスクヘッジを重要視している.

アジャイルの代表例であるSCRUM(スクラム)では,
1~2週間の1回の反復を「Sprint(スプリント)」と呼んでいるけれど,
RUPには,「フェーズ」という概念が導入されている.
1つのフェーズは,1回以上の反復から成り,
その作業目的から,以下の4種類に分類されている.

・方向づけフェーズ:ユーザが求めるものは何かを理解するフェーズ
・推敲フェーズ:開発のリスクとその解決策を検討するフェーズ
・作成フェーズ:実際にシステムを作成するフェーズ
・移行フェーズ:お客さんへの納品作業を行うフェーズ

また,RUPでは,「ユーザの価値」の把握・追従方法として,
ユースケースの活用と,それを基点とした開発を重視している.
(冒頭で「ユースケース駆動」と呼んでいるけれど,何故か索引に無し……)
これはSCRUMでいうところの,ユーザーストーリーに当たるかな.
ただ,UMLユースケース図の記法については
そこまで詳しく書かれていないので,そちらは別の方法で理解する必要がある.

この本だけでも,反復型開発の必要性や重要性は理解できると思うけれど,
他の反復型開発の書籍と並べて読むと,より理解が進むと思う.