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嘘をもうひとつだけ 感想

嘘をもうひとつだけ (講談社文庫)

嘘をもうひとつだけ (講談社文庫)

最近,技術書ばかりで小説とはご無沙汰だなと思い,購読.
作者は「探偵ガリレオ」などで有名な東野圭吾

本作は加賀恭一郎シリーズの第6作に当たる.
東野圭吾の作品でも最古参に位置するシリーズで,
第8作の「新参者」は,何年か前にテレビドラマになっている.

50ページ前後の短編小説を5つ収録しており,
その全てで「嘘」がキーワードになっている……という触れ込み.
ただし,推理小説物では「嘘」が絡まないエピソードの方が珍しいので,
「嘘」が大きなアクセントになっているかというと,そうでもない.

短編ということもあり,最初から犯人候補は読者目線でほぼ明らかになっており,
そこから加賀が真実を導いていく……という展開となる.
その意味では,古畑任三郎シリーズが好きな人向きの作品かもしれない.

加賀といえば,何気ない問いかけに対する相手の返答や反応から
真実を導き出していく,という推理スタイルなのだが,
それは本作でも健在で,読んでいて小気味よい.
テンポよくサクサクと読めるので,
作業の合間などに軽く読める本を探している場合はオススメかな.