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三毛猫ホームズの推理 感想

三毛猫ホームズの推理 (角川文庫 (5680))

三毛猫ホームズの推理 (角川文庫 (5680))

赤川次郎の人気シリーズの第一作目.
調べてみたら,30年近く前からの長寿シリーズとのこと.

ジャンルとしては推理小説
主人公は片山という名の,刑事にも拘わらず血が苦手という変わり者.
その相棒が,タイトルにもなっている雌猫のホームズ.
ホームズはあくまで普通の猫という設定であるが,
まるで全てを見通した上で片山にヒントを伝えているような
振る舞いを示し続け,
そこから片山が謎の解読を進めていく,というのが基本プロット.

赤川次郎の文体は相変わらず軽くて読みやすい.
時代が時代なら,ライトノベル作家になっていたんじゃないかな.
気楽に小説を読みたいときには,うってつけの作家だと思う.

この作品の難点を挙げるなら,最後の展開が唐突というか,
広げた風呂敷を無理やり畳んでそそくさと撤収している感が否めない.
デビュー間もないころの作品ということを考えると,そのあたりは
当時の作者の経験の浅さが出てしまっているのかもしれない.

シリーズとはいえ基本的に順番に読む必要はないはず.
どの本屋にも99%の確率でおいてあるシリーズなので,
興味がある方は,一度手に取って読んでみても良いかもしれない.