ナミヤ雑貨店の奇蹟 感想

今年の9月に映画化された東野圭吾の小説の感想.
映画の方は今のところ見ていないです.

空き巣犯3名が逃走の末に,とある廃屋に逃げ込んだ.
そこは「ナミヤ雑貨店」という,悩み相談の手紙を出すと
店主が返事をしてくれることで有名だった店の跡地であった.
そうとは知らず廃屋内で身を潜めていると,
郵便口に匿名で悩み相談の手紙が投函されていることに気がつく.
3名は不思議に思いつつも,面白半分で店主に代わり返事を綴り始める.

全部で5章構成.
各エピソードに一応繋がりはあるのだが,とても些細なものなので,
基本はオムニバスだと思って読んだ方が良い.

とはいえ,これは長編小説である以上,
当然読者は話の「オチ」に期待するわけで,
読んだ人のほとんどが「あれ?これで終わりなの?」という
肩透かしな読後感を得たんじゃないかなぁと思う.

個人的に思ったこととして,これは週刊マンガ向けの設定だと思う.
それなら,空き巣3名の人物描写も含めて,
色々と広げ甲斐のある作品になったんじゃないかなぁと.

偉そうなことを言ってしまえば,
小説のネタとしてはプロットの時点でボツにすべきものを,
見切り発車で無理やり書ききった作品,だと思う.
それを成し遂げた作者は凄いと無理やり評価できないこともないが,
まあ,素直に他の東野圭吾作品を読んだ方が良いですね.


これ,相当構成をイジらないと映画として成立しないんじゃなかろうか.