利用時の品質を表計算ソフト(Excel)に例えてみる2

前回のこれの続き.
利用時の品質を表計算ソフト(Excel)に例えてみる1 - NK5のノート

利用時の品質には5種類の品質特性があり,
目標達成に向けてシステムが役立ってくれるか否かの特性が「有効性」,
有効性と照らし合したときの消費資源の妥当性の特性が「効率性」
という話だった.
今日は残り3つを勉強する……予定だったけど,
満足性が凄く長くなったので,この記事ではそれだけピックアップ.

■満足性
定義は以下のとおり.

製品又はシステムが明示された利用状況において使用されるとき,利用者ニーズが満足される度合い。

利用時の品質を語るときは,大体この満足性にフォーカスしているイメージ.
定義が一見するとそのまんまなので,4つある副特性に着目して行く.

(1) 実用性
定義は以下のとおり.

利用の結果及び利用の影響を含め,利用者が把握した目標の達成状況によって得られる利用者の満足の度合い。

注目すべき点は「結果」「影響」というキーワードかな.
あくまでシステムを使った結果系に対して,ユーザが得られた満足度を
評価する特性となる.
有効性との違いは,正直俺にはよく分からないんだけど,
こちらの方がより感性・感情に訴えるもので判定するんじゃないかな.

中々Excelに例えるのは難しいというか,
Excelに限らず,「ああ,このツールを使って良かった」と言えるかどうかで
決まる品質特性,だと思う.

(2) 信用性
定義は以下のとおり.

利用者又は他の利害関係者がもつ,製品又はシステムが意図したとおりに動作するという確信の度合い。

実用性が結果にフォーカスしている品質特性とするなら,
こちらは過程にフォーカスした品質特性,だと思う.

特定の操作に対してユーザが期待する結果を確実にもたらさないといけない.
例えば「Ctrl + S」という操作でセーブが出来ないのであれば
そのシステムやソフトウェアの信用性は低いということになる.

また,これは製品特性で言うところの「信頼性」などにも関わると思う.
故障や緊急停止を繰り返せば,どんどん信用性は損なわれることになる.

Excel自体が表計算ソフトのデファクトスタンダードなところがあるけれど,
一方で信用性が十分かというと,微妙なところだと思う.
例えばオートコンプリート機能.
こちらが望んでいない文字列補完を促し,かつ意図せず実行しちゃう辺りは
信用性の低さの一因と言えるんじゃないかな.

(3) 快感性
定義は以下のとおり.

個人的なニーズを満たすことから利用者が感じる喜びの度合い。

……ごめん,これ,わかんない.
ただ,あくまでイメージなんだけど,
「満足」と「快感」で言うと,後者の方が強いイメージ.
ただし,「個人的なニーズ」を狙って満たすことは難しいので,
たまたまクリティカルヒットした場合に,この特性が強いと
言えるんじゃないかな,たぶん.

(4) 快適性
定義は以下のとおり.

利用者が(システム又はソフトウェアを利用する時の)快適さに満足する度合い。

これも他の特性と似通っているところがあるけれど,
裏返しで考えると,多少はピンと来る気がする.
つまり,快適性というのは
「ユーザを不快にさせない度合い」
と考えれば,良いんじゃないかと.

「Ctrl + S」でちゃんとセーブが出来たとしても,
そのたびに1分以上待たされるのであれば,
そのシステムは「信用性は高い」けど「快適性は低い」ことになる.

Excelで言うと,1個のファイルが異常終了するたびに
全ファイルが連鎖的に死亡するのは,個人的に
快適性の低さの1つかなぁと思っている.


残り2つの品質特性も,この後,別記事で書きます.