赤い指 感想

赤い指 (講談社文庫)

赤い指 (講談社文庫)

加賀恭一郎シリーズの第7弾.
2011年に単発のTVドラマにもなったそうです.

サラリーマンの前原昭夫が帰宅すると,
庭に小学生の女の子の遺体が転がっていた.
犯人である一人息子を庇うために遺体を公園に移したものの,
遺体の付着物から警察は前原家を犯行現場の有力候補と割り出す.
追いつめられた昭夫が,危機を脱するために取った策とは…….

あらすじはこんな感じだけれど,
ぶっちゃけ事件自体はシリーズでも突出して小粒というか,
アリバイも含めてかなり薄い内容だったりする.

このシリーズの中では,第一弾の頃から
主人公の恭一郎と父親の隆正の不仲を伺わせる描写があったが,
その原因と顛末が,本書のメインテーマ.
次の「新参者」から舞台が日本橋署に移ることも含めて,
ここで一旦,エピソードに区切りを入れたかったと思われる.

以上により,これ1冊では正直オススメはできないかな.
このシリーズが好きな人向けのファンブックに近いと思う.