FMEAの基礎 感想

FMEAの基礎―故障モード影響解析

FMEAの基礎―故障モード影響解析

これも仕事上で耳にした単語の勉強として購読.

FMEAは "Failure Mode and Effect Analysis" の略.
日本語では「故障モード影響解析」と訳される.

死ぬほどラフに言うなら,「故障モード」と
そこから発生し得る「影響」を分析する活動となる.

故障モードは,本書内で
「製品又は工程が故障する状態」
と定義されている.

ここで言う「故障モード」ってのは,
以前SQuBOKの記事で述べたところの「障害」に近いと思う.
で,「影響」がSQuBOKでいうところの「故障」に対応.
ややこしい.
「バグ」という言葉の曖昧さ - NK5のノート

分析の仕方を以下にざっと書いていくと,
アウトプットはExcelなどの表のイメージ.
まずは上述の故障モードと影響をずらっと書き連ねていく.

続けて,その影響を
「厳しさ」「発生頻度」「検出可能性」の3軸で評価する.
「厳しさ」ってのはその影響の破壊力.人命に関わるか,とかが観点.
「発生頻度」はその故障モードへのなりやすさ.そのまんま.
「検出可能性」は,その故障を発見できる機会.
もちろん工程の早期に発見できるほど良い.

で,それらの3軸を総合してリスク優先数(RPN)を算出する.
上記をそれぞれ10段階評価して,乗算するのが基本のようだ.
RPNが特定値より高い場合は,対策を打つことにより
RPNを許容範囲値まで下げる.

さて,ソフトウェアテストに従事したことがある人なら
「あれ,これリスクベースドテストじゃね?」
と思ったんじゃないかな.
で,たぶん,その気づきは正解なんだと思う.

リスクベースドテストと異なり,FMEAは
ハードウェア,とりわけ自動車業界で脚光を浴びた活動らしいけど,
まあどの業界でも,行き着く発想は同じってことじゃないかな.

本書自体の感想としては,約100ページとコンパクトながら,
ケーススタディなどそこそこ情報のバラエティには富んでいる.
値段も税別1300円とお手頃なので,
「とりあえずFMEAについて知りたい」
という要求を叶える上では,ぴったりなんじゃないかな.


前回のアレが酷すぎたので,余計,良書に見えたのかもしれない.