ダンスウィズミー 感想


映画『ダンスウィズミー』本予告【HD】2019年8月16日(金)公開

諸般の都合で見てきたので,ついでに感想も書いておく.

とある一流企業に勤めるOLの静香.
怪しげな奇術師にかけられた催眠術により,
音楽を聴くと踊りだしてしまう体質になってしまう.
催眠術を解いてもらうため,奇術師のアシスタントだった千絵とともに
静香は奇術師を追いかけて旅に出るのだが…….

いわゆるミュージカルもの.
したがって,「歌って踊って」なシーンは本来,
話の本筋を離れて楽しむべきシーンなのだが,
本作に関してはそれが出来なかった.

というのも,序盤のレストランのミュージカルシーン終了後,
「現実には酔っ払いのごとく踊り狂っていました」
ということがわかり,かつその際に店をメチャクチャにしたため
主人公が多額の弁償をすることになる,というシーンがある.

主人公が悪人ならばまだ笑えるのだが,
「努力して一流企業に就職した苦労人」
として描かれているので,
ただただ「不憫」という感情しか沸かないし,
以後のミュージカルシーンを見ていても,しばらくは
「今度はこれでどんな不幸な目に遭うんだろう」
という不安しか抱くことができなかった.

本来,ミュージカルシーンってキャラの心情表現にすぎず,
上記のような不安は不要なはずなのだが……
脚本というか,コンセプトの時点で敗北していると思う.

そして,終盤にカタルシスがあるかというと,
諸悪の根源であるインチキ奇術師は特に裁かれることなく,
序盤で「実はクズである」と仄めかされていた先輩も特に話に絡まず.
微妙なテンションのまま,気づけばエンドロールが流れていた.

良かったのは,ダンスが結構本格的だったという点くらいで,
それ以外は正直,見ていて色々と辛い映画だった.


ぶっちゃけ終盤寝かけた.